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宝物
皇室との深いゆかり
当代誓玉上人の出身家である鷹司家は、一條家、二條家、九條家、近衛家とともに「五摂家」、「摂関家」といわれる藤原氏北家の同族です。公家の家格の最高位の五家とされ、男性は摂政関白の要職に就くことが多く、女性は歴代天皇の中宮皇后に入内、また、皇室や宮家の子女の入籍降嫁により、婚姻関係になりうる家筋です。
大本願の宝物に皇室からの御下賜品が数多いのは、この由緒によるものです。
大本願の宝物は、宝物殿にて公開しております。
(※このページに掲載している宝物が常に展示してあるわけではありません。詳細はお問い合わせください。)
繍のお召
大本願宝物の一品「繍のお召」。皇族方の幼少時に、男女をとわず、お祝い事の際に正装として着用したもので、緋縮緬地に四君子文様などの刺繍が施されている。
朝香宮家より大本願に奉納されました。
一期一会(鷹司誓玉上人 書 岡信孝 画)
「一期一会」の墨蹟は、鷹司上人が京都の尼僧学校の同級生の方々と北信濃の春爛漫な桜の下で野点を楽しまれた時に作られた御歌。
この野点の様子を偶然に通りかかった知人の立松和平氏が「ほのぼのとした尼僧様方の野点」として写真と文を雑誌に掲載されました。この墨蹟に日本画家の岡信孝画伯が鷹司上人のご意向で桜を描かれました。
大正天皇御幼少写人形
大正天皇は明治天皇の第三子で明治十二年八月三十一日、東京・青山御所でお生まれになりました。
この人形は、生母 早蕨典侍・柳原愛子が製作させた二体のうちの一体で、大正天皇の幼少時の御姿に生き写しであります。
一体は大本願へ、もう一体は京都大聖寺門跡に奉納されました。
お召し物は長い年月の間に胸元がグレーに変色していますが、黒の三つ菊御紋の御羽織の下は鮮やかな紫繻子の五つ紋の御着物、御袴は深緑黒の仙台平、お履物は皮製のブーツ、お持ち物は手書きの扇子、刀は鮫皮、鞘は蒔絵、印籠の根付けは桜花水晶、と全てに生母の思いが偲ばれます。
善光寺大本願天井図
本誓殿から奥書院への渡り廊下の物見台天井に収録されております。第120世一條智光上人が横浜市在住の岡信孝画伯に依頼されて制作された、25枚の「四季草花図」であります。
蒔絵御料紙台(明治天皇由緒品)
唐獅子蒔絵硯筥(和宮由緒品)
貞明皇后十二単
御所人形五体