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境内
大本願ご案内
大本願は善光寺の入口にあり、善光寺上人のお住まいのお寺です。
善光寺縁起によると、西暦552年に百済の聖明王から献上された一光三尊像が排仏派(物部氏)の手により、難波の堀江に投じられていたのを、信濃の人「本田善光」が背負って招来し、皇極天皇の御発願により、642年に善光寺が創建されました。
その時、大臣蘇我馬子の姫君を天皇御杖代として遣わされて守護にあたらせたのが大本願の起こりで、この方が開基尊光上人であります。
大本願は以降代々尼公上人が善光寺上人として、その伝統を継承されてきました。現在第121世「鷹司誓玉上人」が継がれております。
建物としては、本誓殿(法要の間)を中心に光明閣・お物見の間を備えた明照殿・寺宝を展示する宝物殿・位牌堂・寿光殿などがあります。
本誓殿
大本願の大殿です。平成8年11月に総桧造りの本堂として再建されました。
ご本尊は、善光寺一光三尊阿弥陀如来で、善導大師像、法然上人像をはじめ本田三卿像、歴代お上人の位牌等が安置されています。
正面向拝の扁額「本誓殿」は久邇宮朝彦親王の御筆、内部の扁額「大本願」は小松宮彰仁親王の御筆です。
毎日の定式法要のほか、特別法要等が厳修、仏前結婚式なども執り行われております。
宝物殿
平成元年4月再建。明治天皇、昭憲皇太后、貞明皇太后、和宮さまなどご歴代皇室の御遺品や二十五菩薩来迎図(浄土宗宝)、市指定文化財(伐折羅大将像・聖徳太子像)、明治維新の廃仏毀釈の折戸隠山内から転入した彫刻などが展示されています。
●拝観料金 一般:500円、一般団体(10名以上):400円、小中高生:100円、6歳以下 無料
●開館時間 8:00~15:30(受付終了 15:00)
※所蔵品の一部を文化財ページでご紹介しています。
位牌堂
平成元年1月再建。信徒各家から納められた位牌、地下室には納骨及び龕があり、善光寺上人によりねんごろな供養が営まれています。
光明閣
山階宮晃親王のお筆による扁額「光明閣」が掲げられています。
中央のご本尊善光寺如来にならんで、右側に明治天皇大尊儀、昭憲皇太后大尊儀、貞明皇太后大尊儀、昭和天皇大尊儀のほか皇族方の大尊儀と、左側に李王家から奉納された大理石のお地蔵さまが安置されています。剃髪式なども行われる儀式の間ですが、如来さまを一番間近に拝されるお堂であります。
奥書院
昭和55年再建。総桧造りの御殿で、1階広間は、尼公上人が信徒にお会いして、御十念をお授けになられる間。
2階は、藤花殿貴賓室になっています。
表書院
表門の正面に位置し、尼公上人が本堂へお上りなど公式行事に使われる玄関となっています。内部は古い型式の広間になっていて、お授けの間ともよばれています。
尼公上人が団体参拝者とのお会い、お剃度式(信徒の希望により尼公上人から髪にカミソリをいただいた上、仏さまのお弟子となった法号を授かる儀式)が行われます。
秋のお十夜行事の期間中は、毎夜お説教が行われ、お上人より利剣名号を授かるところでもあります。
明照殿
大正3年、法然上人の明照大師号をいただいて建立され、平成20年に改築されました。
大広間は、経文わり出しの御殿といわれて108畳敷き、正面に善光寺如来が安置され、ここでも法要が行われたり、講演、講習会が催されたりしていますが、参詣者の休憩の場にも供されています。
寿光殿
昭和54年造営、第120世一條智光上人が命名された、地上2階、地下1階の御殿です。2階広間の正面祭壇に文化勲章受賞者、北村西望氏力作の聖観世音像が安置されています。
襖絵は、中国桂林市、揚永居画伯の筆により、平成元年7月に完成した中国の伝統芸術に新しい感覚と技法を数多く駆使した大作です。小間の襖絵は元日本南画院会長の直原玉青画伯96歳の作です。布教と客殿に使われていますが、1階は大本願事務所と応接間、地階は各種の研修および参拝者の休憩の場に供されています。
文殊堂
平成元年11月落慶。智恵を司る文殊菩薩と、人々の幸せを願う普賢菩薩をお祀りしてあります。
現在も、入試を控えた受験生の合格祈願、七五三の子ども達の成長祈願に多数の方々がお参りされております。