お上人様紹介

鷹司誓玉大僧正

大本山善光寺大本願
善光寺上人第121世

鷹司誓玉大僧正

尊光上人(聖徳太子妃。皇極天皇の命により蘇我馬子の娘が出家され尊光上人と称す)を開山上人とし、代々の尼公上人より継承され、1400年にわたり善光寺如来にご奉仕されてこられました。

善光寺住職でもある善光寺上人とは、かつて宮中から上人号と紫衣着用の勅許を賜った称号で、尼僧では信州善光寺、伊勢の慶光院、熱田の誓願寺が近世において日本三上人と称されておりましたが、現在では善光寺上人のみが法燈を伝承され、住職就任の時は、継目御礼として宮中へ参内する例になっております。

なかでも、第117世誓圓尼公上人(伏見宮邦家親王第三王女萬喜宮さま)は、6歳で入山され明治6年48歳の頃、皇族還俗の政令が発せられ、廃仏毀釈の嵐のなかで、なお尼公としてとどまられ、善光寺を寺院として護られた中興の祖であります。

現在の尼公さまは、善光寺上人第121世鷹司誓玉大僧正(たかつかさせいぎょくだいそうじょう)であります。

善光寺のご本尊は一つの舟形光背に阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩が安置され、その御心は「抜苦与楽」苦を取り除き、楽を与える慈悲の心と言われます。

善光寺には「四門四宗」「八宗兼学」と言われ、いずれの宗派にも属さず、すべての人の往生極楽の門として、また現世の安穏をお与え下さる大慈悲の如来さまとして、広く深い信仰を得ております。

如来さまとのご縁を一層深められ、心に安らぎと、より善く生きる力を頂いて下さい。